トランスフォーマー ロストエイジ 感想
恐竜に乗ってとびだせ!たたかう金属生命体トランスフォーマー!
以上、解散!
と、身も蓋もない感想で済むくらいですが、単純にそれだけで終始すごーいかっこいー!を165分も出来るのもかなり思い切り振り切ってて良い。以下ネタバレがない安心感想です。
(Wayback Machine)映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』公式サイト
あらすじ
前作「ダークサイドムーン」でシカゴが壊滅してから3年後。
善側トランスフォーマー「オートボット」たちは色々あって人類から追われる身になっていた。その間、人類は人工トランスフォーマーを作れるまでに技術を発展、宇宙船に乗ったバウンティハンターまで登場してアメリカと香港で大暴れ!!くらいを把握しておけばオッケー。
3D映像について
3D吹き替えを割引価格1,400円で観ましたが、値段以上に楽しめました。遊園地アトラクションレベルのハイクオリティな3D映像が全編に渡って施されており、ついこの間観たGODZILLAの3Dレベルを普通に超えてますね。観客(第四の壁)に銃口を向ける、めっちゃ高いところから真下を俯瞰する、雪やゴミなどが画面上を忙しく舞うなどなどお約束演出もキッチリ。
画面が暗くなるシーンもほとんどなく、真っ昼間から金属生命体がとびだしながらガチャガチャするのは本当に圧巻。
『あぁー画面のブレでCGの粗さを多少誤魔化すんだねーうんうん』って言うシーンも何度か見られた最初の映画を思い出すと、今作は技術の進歩ってマジすごい!と思えること確実。ただし画面のごちゃごちゃ具合は初代から全く変わらずごちゃごちゃなので結局見難いです。
何かと噂な中国企業とのタイアップについて
今作は公開前から160億円を中国企業とのタイアップで稼いでいるんだとか。
(町山智浩)あのね、まずこの映画を作る時に中国の政府系の映画会社があってですね。映画とかテレビとかを仕切っている会社があって。そこが企画にかんでいるんですよ。最初から。だから完全に合作映画なんですね。で、この合作にするメリットっていうのは実はいくつもあって。お金がまず、中国から入ってくるっていうことがありますよね。で、このトランスフォーマーっていう映画、200億円って言ったんですけども、実は映画を公開する前の時点で160億円以上をタイアップで稼いでいるんですよ。
(山里亮太)タイアップ!?
(町山智浩)タイアップで。だからすごい。もう映画完成して公開する前の段階で160億円の広告収入が入ってるんですよ。
そういうことがあってか、気になるレベルでよくわからないシーンがチラホラと。例えばぱっと思い出せるだけで以下とか。
- なんでこのカメラワーク?:車の横に貼られたステッカーがアップのまま固定
- このシーンいらなくない?:戦闘機を向かわせた!と中国のお偉いさんが言うけど、その後戦闘機出てこない。多分お偉いさんが出てきた建物がタイアップ
- この扱いだと宣伝になってなくない?:飲み物を引ったくって1口飲んだと思ったらガシャーン!と地面に叩きつける
- 誰?:急に悪い人をやっつける一般人が出てくる(中国のボクシングメダリスト)
しかしまぁこういうシーンにしても「タイアップの宣伝広告がある」って事を理解したうえで、あれとこれとそれがタイアップかーって探しながら観るのもまた楽しいかも?あまりにも中国国内向けで外国人である我々にはピンと来ませんし。
こういうのがこれからも長い事続くとCM観てるのか映画観てるのかわからなくなってうんざりするので、「目新しい手法」に見える今がチャンスとも言えますけど。今後はいかに宣伝と悟られないように、映画の中で説得力を持たせるかが制作側の勝負ですかね。
感想
ゴジラでもそうでしたが、ストーリーとかそういうのを抜きに製作側による「俺たちはこういうすごい映像を作りたいから作ったんだぜー!」というのがひしひしと伝わる映画でした。
トランスフォーマーたちの格好良さに関しては今更言うつもりはありませんが、3Dの出来は頭二つくらい抜きん出てます。「これなら2Dでもよかったかなー」という感想は一切ありません。超3D楽しい。アパートの屋上で鬼ごっこのシーンとか超良い。
で、裏を返せば意外性は全くないです。まぁ遊園地のアトラクションに意外性求めてもしゃーないしね!ひたすら165分間うわーすごーいかっこいいー!で楽しみましょう!!映画館の3Dで見るから面白いタイプですよこの映画!
なお、ホントに長いのでトイレは上映前に必ず済ませておくこと。