MGR感想 アクション濃い目、ボリュームは現時点で並盛、ストーリーは人を選ぶ

2022年4月13日

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メタルギアライジングを発売日に購入し、クリアしましたのでその感想記事です。
さらっと全体の感想を言うと、アクション濃い目でボリュームは現時点で並盛り、ストーリーは人を選ぶゲームでした。
難易度変えて全部フルコンプするぜー!勢はいいけどストーリー一回やってあと適当に勢はフルプライスじゃちょっとなー』って感じです。

ゲームシステム

まずはライジングのゲームシステムについて。
この部分に関しては、十二分の合格点だと思います。
通常のプレイ中の、そして斬奪モードの
静と動がパッキリと別れていまして、この部分がメリハリが効いてて良かったです。

逆に、斬奪モードがゲームのテンポを崩しているという見方もありますが、斬奪モードそのものはそうそう連発するようなものではありません。
例えば

  • スライディングで敵を転かし、隙が出来たところを斬奪モードで一刀両断!
  • シノギをジャストタイミングで発動させてシノギ返し成功、敵が気絶したところを斬奪モードで三枚おろし!
  • お尻に高周波ブレードを突き刺して暗殺成功、斬奪モードでもみじおろし!

という風に、何かをやった後のご褒美的な意味合いを斬奪モードに感じました。
斬奪モードで敵をバラバラにするチャンスは、それこそ敵の数だけ存在する。ということはプレイ内容に応じてご褒美の斬奪が連発出来るわけですね!
このゲームプレイとご褒美の連続が、メタルギアライジングというアクションゲームの核っぽい感じがしましたので、斬奪を決めるのが気持ちいいかどうかが、メタルギアライジングが合うか合わないかの境目になるかなぁ。

難易度

ゲーム全体の難易度について。
コレに関してはノーマルでやった場合で「油断してると割と簡単に死ぬ」というぐらいの全体難易度でした。体験版でもそうだったのですが、月光2体を何も考えずに真正面から受け入れて、真っ向から対応すると死にます
コーエーの無双シリーズのように軽快に攻撃を繰り出せるのですが、敵は通常攻撃を食らった程度ではのけ反りなどほとんどせずに攻撃し返してくるので、適当にボタン連打してるだけだとすぐにやられちゃいます。

そこで出てくるのが、斬奪
斬奪をすると敵を一刀のもとに倒せますし、自身の体力と斬奪ゲージも一気に全回復します。
そうなると斬奪を狙うしかないのですが……
 → 効率よく斬奪するためには、ジャストシノギをしたり、QTEを発動させて成功しなければならない
 → そのままだとどれも難しい
 → 練習するしかない!
という作り。

まぁ、練習したら練習した分だけ帰ってきます。
確かな手応えが楽しめますから練習しましょう!
イージーのオートシノギを利用してもいいですしね。
この動画のような攻防を実現可能!

ちなみに、イージーという名称からちょっと・・・と思う方も結構多いと思いますが、そんなこと気にしなくて良いのです。
ゲーム側が用意したもの、そしてゲーム側で偶然にも発生してしまうバグなどを全て利用した上で最大限楽しむのが一人用ゲームですから!

カメラワーク

カメラワークについて。
これに関してはお世辞にも良いとは言いづらい
特に壁際、物影などが大変で、斬奪モードをした時に車に隠れて何も見えない!みたいなことも何度かありました。
まぁその時は適当にぶん回して細切れにしちゃうんですけど。

ちなみに、カメラワークが微妙なので敵に見つからないように進む「ステルスプレイ」に苦労しそうですが、オーグメントモードがものすごい強力なので結構楽に行けます。
敵の位置がレーダーではなく実際に見えるっていうのがここまで有利なのか!と驚くくらい有利。

なお、他の方のレビューで「いきなり画面外から攻撃されて萎える」みたいな事が書かれていましたが、これに関してはその人のプレイスタイルの見直しが先かなぁって思いました。
難易度の章でもいいましたが、割と簡単に殺される程度の全体難易度です。
いきなり背後から攻撃されるってことは、四方八方を敵に囲まれている状況だと推察されます。
じゃあどうするのか?

  • 四方八方の敵に攻撃を切り替えしまくって牽制し続ける
  • ジャストシノギからの斬奪、QTEで一体ずつ確実に仕留める
  • ひとまずその状況から脱出し流れを立て直す

これらのいずれかを選択すべき的な印象。
雑魚敵だからと侮る無かれ、彼らも雷電と同じサイボーグなんですから!

ボリューム

プレイボリュームについて。
単純に量で言えば、牛丼で言うところの並盛です。
一つの難易度を一周だけ通しプレイ勢がやった場合、小盛になってしまうかもしれません……。
一応、追加ダウンロードコンテンツを鋭意製作中だそうですので、そちらに合わせると大盛にはなりそうですね。

なお、前述の通りただ普通にやるだけでも普通に死ぬレベルです。高難易度設定でこれを極めようとした場合、それはもう結構大変な技術を必要とされるのは明白。
なので、単純に量だけでは言えない部分がありますです。
でも、総ボリュームは現時点で並盛です。

ストーリー

ゲーム部分は概ね好評価が多くなるほど完成されているこのゲーム。そんなライジングで最もマイナス評価が集中するのが、このストーリー部分です。
結論から言いますと、「悪い寄りの意見が多めに、良くも悪くも人を選ぶシナリオ」です。

ネタバレになるので詳しい言及は避けますが、前半後半のステージ配分の仕方が雑でした
前半部分では1チャプターにかなりのステージ数があるんですが、後半に行くに従ってどんどん少なくなっていき、しまいには1チャプターがボスステージのみでチャプターのかさ増し。駆け足感が凄まじく、なんともバランスが悪いストーリーの進行具合になってしまってます。

そして、シナリオそのものも、ボス3人とライバルキャラクターを倒すまでは「ハイスピードスタイリッシュMETAL GEAR外伝」って感じだったのですが、ラスボスだけ急に違うゲームになってしまうくらい展開が変わってしまいました。
私は爆笑してしまったんですが、その爆笑も「なんだこれ!!なんだこれ!?」という、理解不能なものを見た時の思考停止系笑いでして・・・冷静になって振り返ると「ないない、あれはない」と言えてしまうという。

ただまぁ「ラスボス戦はオマケだから本筋とはノーカウント」みたいに無理矢理思い込むことで、これらは回避可能。皆さんも是非思い込もう。
ライバルキャラクター、サム戦までがライジング本編でそれ以降はオマケです!!

ムービー自体も、これまでのメタルギアシリーズと比べると短いです。今までなら確実にムービーにしていたものをカットして、ひたすら展開やテンポ重視な印象。
ムービーが始まったらどっしり構えて見ているよりも、ムービーが終わってアクションシーンに以降するタイミングを見落とさないようににしよう!みたいな。
ボスキャラクターも3人中2人は出てきてすぐ死にますし、これまでのメタルギアシリーズではこういうのは中々無かったなぁとも思いました。(MGS3のザ・フューリーくらい?)
ただまぁ、これは全体の展開に合わせた編集でしょうし、納得はしてます。ムービーでカットした分は任意無線にぶち込んでおいたので、好きな人は好きなだけ聞いてくれぃ!ともやってますしね。
もちろん聞きます!とかなんとか。

まとめ

ひとつのゲームをやり込むタイプの人には向いてるかと。それ以外の場合、ボリュームがそれほど多くないのも相まって中々厳しいかもしれません。
ただこれから追加DLCが第三弾まで予定されていますから、それを加味するとボリュームも大盛りになれるかも?
ゲーマー向けタイトルであることは事実ですが、体験版をやってみて「自由切断面白い!」と思った方には是非やってみて欲しいタイトルです。

メタルギアを 斬ろう!

余談

※日本版と海外版の違いについて
海外版はサイボーグを斬った時に赤い液体が出てきます。
一方、日本版だとサイボーグを斬った場合は白い牛乳(!?)が出てきます。人間を斬ったらちゃんと赤い液体が出てきます。ただし、サイボーグみたいにバラバラにはなりません。
他にも一部ムービーでは演出が変わって、人間を斬る場合は切断面等が見えないようになっていますね。
それ以外は変わらない・・・のかな?聞いて確認している話だと以上です。